Illustratorでカラーハーフトーン(網点)の使い方

カラーハーフトーン(Ai)Illustrator Tips

Adobe Illustratorのカラーハーフトーンの作成の仕方を紹介します。簡単に作成できるうえに見栄えもオシャレなのでマスターしておきたい機能です。

カラーハーフトーン(例)
カラーハーフトーン(例)
カラーハーフトーン(例)
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基本

基本白黒をベースにて、カラーハーフトーンを作成していきます。
オブジェクトを選択して、効果 > ピクセレート > カラーハーフトーン で実行できます。

▼グレースケールのグラデーションにハーフトーンを実行すると図のようになります。

このように、グラデーションだとドットが徐々に細かくなり、単色だと均一したドット柄に変換できます。

ブラック(K100%)のオブジェクトに網点化はできません。

チャンネルについて

カラーハーフトーンのダイアログの各項目は以下の通りです。
最大半径:網点の大きさを設定できます。数値が大きいほど点が大きくなります(4pixel~127pixel)
ハーフトーンスクリーンの角度:任意の数値を入力できる。角度と変更することで干渉縞(かんしょうじま)を作ることができる。

4つあるチャンネルにはそれぞれのカラーが設定されています。
CMYKはチャンネル1~4、RGBは1~3、グレースケールは4のみ使用します。

単色ドットの作り方

単色ドットにしようとカラーハーフトーンを実行すると余計な色が混じってしまいます。

単色
これでも十分オシャレ

▼単色ドットにするには図のように黒のトーンと塗りのみのオブジェクトを用意します。

グラデーショントーン

▼単色オブジェクトを背面にして、白黒トーンを配置
オブジェクト選択ツールで重なった2つのオブジェクトを選択 > マスク作成します。

マスク反転させ単色ドットの完成です。

マスク作成

網点のパス化

ハーフトーン化しても「イラレの作業画面では網点に見える」だけの状態なので、網点をべクターオブジェクト(パス化)変換し、任意の色を反映させることができます。

パス化
クリックで拡大

網点を選択した状態で、オブジェクト> ラスタライズを実行します。

カラーモード:グレースケール
解像度:高解像度(300ppi)
背景:透明

OKを押してラスタライズ化します。これで一枚の画像となります。

画像トレース(白黒ロゴ)を実行。
(ウィンドウ > コントロールでコントロールバーを表示)

画像トレーズ処理後、拡張を実行します。
これでパス化ができました。
しかし、網点の背面に透明なオブジェクトがあるので次のステップで消去します。

余計な透明オブジェクトを消す

(1)ダイレクト選択ツールで網点周りの白い部分を選択します。
CtrlAltを押しながらでもOK)

(2)選択 > 共通 > カラー(塗り)を選択
白の部分だけ選択された状態になります。

Delete押して削除すると網点のみなりました。

応用:テキスト・図形から作る

カラーハーフトーンは塗りなし線のみの図形やテキストにも応用が効き、デザインの幅が広がります。

塗りなし線のみ図形のハーフトーン

▼塗りなし線のみのオブジェクトを作成し、パスに交差してグラデーションを適用させます。

パスに交差してグラデーション
線にグラデーションを適用できるのはバージョンCC以上になります。

▼カラーハーフトーンを適用すると網点フレームができます。

▼フリーグラデーションを適用したオブジェクトに透明マスクとして使用するとこのようにデザインの幅が広がります。ロゴにも使えそうです。

カラーハーフトーン
グラデーションを適用したオブジェクトはラスタライズしてからマスク作成する。

テキストにハーフトーン

テキスト(アウトライン化)

入力したテキストをアウトライン化します。

ぼかし(ガウス)

効果 > ぼかし >ぼかし(ガウス)で控えめにぼかしをかけます。

テキストの背面に白いオブジェクトを作成・配置し、グループ化します。

カラーハーフトーンはブラック(K100%)のオブジェクトに対して網点化できないので、白のオブジェクトを背面に配置することで網点化ができます。

カラーハーフトーンを適用。
ラスタライズ > 画像トレース(+拡張)の一連の作業して完成です。

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